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Twilightning「At The Forge」(『DELIRIUM VEIL』2003)
このフィンランドのバンドは観たことがあったんでした。2004年2月6日渋谷AXにて、Helloweenの前座を務めたのが彼ら。トワイライトニングは当時期待の新人ということで前評判は高かったんですが、わたしはあまり予備知識のないまま望んだような。前日(やはりHelloween公演ね)のオープニング・アクトDragonforceのほうが曲芸的で面白そうかなと思っていた程度でね。
で、そのTwilightningの出番、イントロに続く最初の曲が「At The Forge」だったわけです。伸びやかなヴォーカルに美旋律、よいではないですか。その後も7・8曲やったはずですが、総じてよい印象でした。にもかかわらずアルバムをきっちり買ってフォローするところまでいかなかったのは、ひとえに私の趣味の偏向によります。この日のステージもそうだったんですが、いわゆるパワーメタル調の曲(“ツーバスドコドコ”なヤツね)がそこまで無かったんですよ。当時の私は疾走してくれないと物足りないというヘボリスナーだったので、食いつきききれなかったのです。
あとになってから買ったアルバムを、さらに時を隔てて(つまりだいぶ歳をとってから)聴くと、これが好いのよね!むしろ緩急のつけ方であるとかメロディの丁寧さであるとかに非凡なものを感じられるわけで。バンドはすでに終わってしまったようですけど、ときどき思い出して聴きましょうね。