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Greg Lake「Love You Too Much」(『GREG LAKE』1981)
私ははじめスタジオ版ではなく、キング・ビスケットのライヴ盤で聴きました。両者ともGreg Lake(Vo, Gt)+Gary Moore(Gt)+Tommy Eyre(Key)+Tristram Margetts(Ba)+Ted McKenna(Dr)による演奏。
プログレ界を牽引してきた名士にしては、ストレートなロックンロール、でしょうか。ゲイリー・ムーアが必殺速弾きをねじ込むので牧歌的ではないのですが、比較的古風な味わい。クレジットにBob Dylanの名が入っていますが、彼の未完成の曲を回してもらって、自分らで仕上げたということのようです。
聴き比べますと、やはりライヴ盤の方がドライヴ感があって(少なくともハードロック・ファンには)イイかな。キング・ビスケットのライヴ盤では、この曲でバット盛り上げたあとに、まさかの「21st Century Schizoid Man」「The Court of The Crimson King」の二連打が来てファン狂乱……てことになるのよ。ゲイリー・ムーアが「スキゾイド・マン」で弾きまくるのが聴けるっていうのは、なかなかレア体験じゃありません?