DON'T PASS MUSIC BY

"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳191

191

Billy Joel「A Matter Of Trust」(『LIVE AT YANKEE STADIUM』1990)

youtu.be

 今年の1月23日にBSでやってるのを観ました。ビリー・ジョエル1990年のライヴ。ビリーのマニアックなファンを(勝手に)自称している小生ですが、この映像作品の重要性を分かっていなかったことを反省。黄金時代のビリー・ジョエル・バンドではなくなった時期の作品ゆえ、甘く見ていたのだった……

 

 現在のビリー・ジョエル・バンドへ移行していく過渡期で、Tommy Byrnes(Gt)・Crystal Taliefero(Sax, Gt, Per, Cho)が加わりたて――でありながらなかなかエネルギッシュなパフォーマンスを見せる――で勢いがあるし、古株はMark Rivera(Sax, Key他)・David Brown(Gt)そしてLiberty DeVitto(Dr)が80年代の味を伝えてる。デヴィッドのギターがあんなにフィーチュアされてた――「We Didn’t Start The Fire」「A Matter Of Trust」などで特に――というのも映像を観ての発見。

                 f:id:yes_outsiders:20220124222253p:plain

 そう、本作は映像としてすみずみまで観るべき内容に満ちておるのです。

(1)さっき言ったデヴィッドのギターの重要さ。後にトミーがリードギターを引き継いで彼がバンマスになります。90年代以降ビリーもステージでギターを手にする機会が増えた気がしますが、ギター・ロックがやっぱり好きなんだろうね。

 

(2)クリスタル・タリフェロの大活躍。River Of Dreamsツアーでの八面六臂は知ってましたが、その以前から……歌いまくり知りまくり叩きまくり吹きまくりで凄かった。

 

(3)「A Matter Of Trust」でビリーがギター(エレクトリック)を持って歌う間、ピアノを担当するマーク・リヴェラ。プレイヤーとしては「New York State Of Mind」で前任Richie Cannataから引き継いだサックス・ソロが彼の見せ場ですけど、さりげなく“ビリーのピアノ”(物理的に)を任されてるあたり、両者の信頼感が見えて和む。