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"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

中国メタル名曲紹介(18)Tumourboy

 今回でひとまず本特集はひと区切り、かな。第十八弾、Tumourboy(腫瘤男孩楽隊)

youtu.be

 これも北京の友人が贈ってくれたもの。私は予備知識なしで聴いたのですが、なかなか激烈なスラッシュ・メタル。ジャケットからはもっとモダンなハードコア趣味を想像してたのですが、いい意味で裏切られた。私はオールドスクール好みなものでね。

 

  1. Tumourboy「Fatal Extermination」(2ndEP『FATAL EXTERMINATION』2017)
  2. Tumourboy「Executed」(2ndEP『FATAL EXTERMINATION』2017)
  3. Tumourboy「Noise, Beer, Love [Southern Thrash Live Version]」(2ndEP『FATAL EXTERMINATION』2017)

<メンバー>

曲佳樹(Vo, Gt)

楊富文(Gt)

張百興(Ba)

張亦弛(Dr)

 

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 1「Fatal Extermination」は、甲高いヴォーカルの乗っかる突撃スラッシュ。私の好きなExplosicumの初期の感じと似てるかな。やはり、中国スラッシュ勢への帝王スレイヤーの影響は大きいね。ギターソロが意外にメロディアスで泣き重視なのは個性的でおもしろい。Goodよ。もちろん終盤は大疾走するんだがね。

 

 短いドラムソロからスタートする2「Executed」は、BPMの少し下がった(といったってスローでは全くない)8ビートの疾走曲。ギターソロ後のリフの畳み掛けが美味しいね。バスドラ踏み踏みのドラムも頑張ってる。“♪Ha, ha!”

 

 このEPはスタジオ録音上記の2曲のほかに、ライヴ音源が3つ入ってます。どれも元気いっぱいで良いのですけど、「Noise, Beer, Love」(3)の暴走感をとりましょうかね。2010年代は、ステージの演奏力も確かなバンドたちが増えた印象がありますね。この人らもイイ感じ。個人的にはやはりドラムの安定が嬉しい。ビートの切り替え(短くブラストも挟む)もなかなか巧みですしね。

 

 現在はドラマーが別の方にチェンジしたそうですが、さてどうなんでしょう。やはり楽しみなバンドではありますからね。

<本特集完>