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Ali Farka Touré; Idrissa Soumaoro「Bérébéré」(『BEGINNERS GUIDE TO AFRICAN BLUES』2011)
アフリカン・ブルーズってどんなかな?と思ってタワーレコードのワゴンセールに手を出したのであった。これはコンピレーションですが、元はIdrissa Soumaoroさんの『DJITOUMOU』(2010)というアルバムに入っていたようです。(Youtubeでも聴けちゃうみたいですが……)
イドリサ・スーマオロさん(1949-)とアリ・ファルカ・トゥーレさん(1939-2006)は、マリのミュージシャン。トゥーレさんは(不勉強な私は存じなかったのですが)グラミー賞も受賞している国際的音楽家ということでした(ライ・クーダーとの共作『TALKING TIMBUKTU』(1994)が有名なようです)。ウィキペディア日本語版の記載によれば、氏はJohn Lee Hookerらの影響もうけたのだとか。興味深い話です。
ひとつだけわからないのは、トゥーレさんは2006年に亡くなっているのに、『DJITOUMOU』が2010年リリースだということ。生前にレコーディングされていたものが、何年か越しに(スーマオロさんの手で?)世に出た、という理解でよいのでしょうか?
それはそれとして、楽曲自体は……笛やフィドル(ですよね?」の入り方やペラっとしたエレキギターのサウンドは、英国フォークのようでもある。いや、前に聴いたCalifornia Guitar Trioのアレンジによる日本民謡に近いのかな。耳に残るフレーズいっぱいの、存外キャッチーなナンバーですよ、探して聴いてみる価値アリです。