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"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳127

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Mötley Crüe「Teaser」(『DECADE OF DECADENCE』1991)

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 モトリー・クルーLAメタルの最強グループの一つだ(った)という認識はありますが、実はあまり熱心に追いかけていません。初期の「Live Wire」、「Piece of the Action」、「Looks That Kill」あたりは結構好きなんですが。

 

 そういういい加減な私は、必然的にベスト盤だのみになるわけで、古い編集盤『DECADE OF DECADENCE ‘81-‘91』(1991)にはお世話になりました。これのお陰で分かったのは、彼らが70年代のロックにも造詣が深かったんだという事。一つは、「Anarchy in the U.K.」(Sex Pistols)のカヴァーで、まあパンキッシュなのはありだろうと思いました。“♪Anarchy for the U.S.A.!”

                                  

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 「Smokin’ in the Boys Room」(Brownsville Station、1973)もいいとして、問題は――いや、別に問題じゃないけど――「Teaser」ですよ。元はチャリティ・アルバムに献呈された一曲だったそうですけど、君たち、Tommy Bolin兄貴が好きだったのかい?

 

 調べてやるぜ。初収録となった『STAIRWAY TO HEAVEN/HIGHWAY TO HELL』(1989)というアルバムは、名匠ブルース・フェアバーンがプロデュースを手掛け、“ドラッグやアルコール禍に見舞われたアーティストの曲を”それぞれがピックアップして演奏した作品ですと。

 

 他ではOzzy OsbourneJimi Hendrix「Purple Haze」をやってたり、Bon JoviThin Lizzy「The Boys Are Back in Town」をやってたり、ね。そしてトミー・ボーリン……確かにドラッグにいのちをうばわれてしまった人でしたね……。

 

 モトリー・クルーは、Tommy Bolin「Teaser」を基本的にオリジナルに忠実に演奏してると思います。ほかのところではあんまり印象に残らない(Sorry!)Mick Mars(Gt)先生ですが、トミーへの追悼の意を込めたのであろう素晴らしいスライド・プレイを本トラック全編で繰り出します。ミックの真の実力を知るサンプルとしても機能しますぞ。