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Pharaoh「Dark New Life」(『BE GONE』2008)
些かマイナーな作品かもしれない。アメリカのパワーメタル・バンドPharaohのサード・アルバム。一時期は、というか新宿にDisk Heavenがあった時代は、Destiny’s EndだのRivalだのといったのを掴んだこともありましたが、最近はワケもなくアメリカン・パワーメタルに興味を持つこともなくなってしまっていたのですが、これだけは別。正確には「この曲だけは」別。
なんとなれば、わが崇敬の対象たるMark Reale(Gt)&Mike Flyntz(Gt)のRiotギターコンビが、同曲のギターソロでゲスト参加しているから。マークは長いキャリアに反して他者作品へのゲスト参加はほとんど無いのですが、いったいどういう経緯があったんでしょうね。
楽曲は、アップテンポ三連の古典的なメタル。ヴォーカルもなかなか力強くてわるくない。でも聴き所はギターソロだわな。3分03秒からがたぶんフリンツさんで得意の細かいスケールを絡め、3分16秒からツインになって両雄の一糸乱れぬ共演、3分29秒から満を持して御大マーク・リアリの艶やかな十八番フレーズが登場……と。約30秒くらいしか出番はないですが、完全にRiot印でしたね。Pharaoh側の用意した曲が、「Altar of the King」をモダンにしたような曲だったことも奏功、か。
Riotマニアは頑張って探して聴いてちょうだい。