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"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

ロックンロール青果店(19)

(19)Billy Thorpe & The Aztecs「Mashed Potato」

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 “♪Mashed potato, yeah, yeah, yeah, yeah~”とひたすら繰り返す、だけの曲。なんちゅう単純な……と思いましたが、1964年のシングルだったんだそうで。英国のビート・バンドの風味ですかね。フロアで踊れりゃOK、みたいな。

 

 このビリー・ソープ&ジ・アズテクス(どこかどう「アズテクス(アステカ族?)」なのかわからん……けど)は、「Poison Ivy」のヒットが有名だそうですな。オーストラリアのロックにおける先駆的存在、ってとこでしょうか。

 

 実際私が「マッシュド・ポテト」を聴いたのも、『THE GOOD TIMES/25Years Of Australian Hits』(1988)というオーストラリア・ロックの歴史を概括したコンピのなかででした。オーストラリアのロックなんていうと、AC/DCRose Tattoo、せいぜいBodyjarだのLittle River Bandだのを断片的にしか知らん時期に行き当たったので勉強にはなりましたね。(The Easybeatsが別格で良かったなあ。)

 

 Billy Thorpe & The Aztecsの曲も他に「Over The Rainbow」(有名なアレね!)や「Sick & Tired」(こちらもブリティッシュ・ビートの流儀で御座る)が入っていたりして、『THE GOOD TIMES』(2枚組)はなかなか美味しい。

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 オーストラリアン・ロックのコンピだと(ついでに言いますけど)他にTHE GLORY DAYS OF AUSSIE PUB ROCK』なんていう4枚組もありまして、そっちはさらにおもしろかったり。Cold ChiselJimmy Barnesが在籍⇒第42回「Jimmy Barnes」(1))、Men At WorkAngry AndersonRose Tattooのヴォーカリスト)、Party Boys(元Status QuoのベーシストAlan Lancasterが在籍)、Heaven(一時期Mitch Perryがギターで参加)ほか多数……何から何まで聴けるのよ。「パブ・ロック」と銘打ってるが、明らかに範囲を広くとらえて「オーストラリアのロック大集合」。

 

 おっと、目玉はSkyhooks「Women In Uniform」ですぜ!私はコレ1曲が入ってるから買ったんだからね。(⇒第10回「Iron Maiden」(1)

 

 お、こっちにはBilly Thorpe & The Aztecsのハードロッキン・ソング「Movie Queen」も入ってる。なかなか味わい甲斐のある編集盤です。
<続く>