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The Hollies「Fortune Teller」(『THE HOLLIES』1965)
60年代から活躍した英国のロックバンドThe Hollies。『THE HOLLIES』はサードアルバム。
「Fortune Teller」はアラン・トゥーサン(Allen Toussaint)が作曲しBenny Spellmanがレコーディングした曲(1962年)の、カヴァー。もともと軽快でキャッチーな曲ですが、ホリーズはよりビートを強調し(Bobby Elliottのドラムが切れ味良い)、巧みなコーラスワークで名演としています。
この曲、英国のバンドを中心に好まれており、私の手元だけでもThe Rolling Stones、The Scorpions(ドイツのHRバンドじゃなくて、英国のブリティッシュビート・バンド)、The Lords of the New Church、The Throb、The Warriors、そしてThe Whoのヴァージョンがあります。
実は私が最初にこの曲を聴いたのはThe Who『LIVE AT LEEDS』の超ヘヴィ・ヴァージョンだったのです。元曲があんなに軽やかだったとは最近まで知りませんでした。The Whoはやっぱり凄いね、Mose Allison「Young Man Blues」とかも、オリジナルは軽快で飄々とした曲なのに激烈ハードロックに変えちゃうんだから。これに比べると、ホリーズは素直でした。