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Firebird「Working Man」(『DELUXE』2001)
まえにCarcassの話しましたけど(どんぱす今日の御膳040)、その創始人ギタリストBill Steerのバンド。初期はベースがCathedralのLeo Smeeでした(本作も)。カーカスとは違ったハード・ブルーズロック。
本編も骨太なロックが楽しめますが――ファンキーなリフの「Hammer & Tongs」、Led Zeppelin風のビックロック「Lonely & Sober」、題名に反してハイパーなブギー「Slow Blues」などなど――、日本盤ボーナスがRush「Working Man」のカヴァー。Ludwig Wittのドラムも70年代っぽくてよい。(RushオリジナルはNeil Peart、ではなくて前任John Rutseyが叩いてた曲です。)それにしてもRawな音像だなあ。
この曲、みんな大好きみたいで、Magna Cartaレーベルから出たラッシュ・トリビュート『WORKING MAN』(1996)でも1曲目に入っていました。あっちは歌がSebastian Bach、リードギターにJake E. Lee、ベースにBilly Sheehan、ドラムにMike Portnoy、リズムギターにBrendt Allmanという布陣。巧手が揃ってカッチリまとめた感じでいいですけど、いま聴くとFirebirdの轟音トリオVer.のほうにより魅力をおぼえますなあ。