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"There is no wrong or right, and nobody's talking to anyone......"<Love Sculpture>

どんぱす今日の御膳052

052

Jack-Knife「Dimples」(『I WISH YOU WOULD』1979)

 John Lee Hookerの往年のブルーズ名曲を、我らがプログレ伝道師John Wettonがどう歌っているのか?これがポイントですわな。……で、これが実に奇妙な仕上がり。

 ブルーズのままではないですが、といってプログレにもなってない。強いて言えばニューウェーヴィーなポップですかね。ジョンのヴォーカルにもエフェクトが掛かってるし。どう楽しめばいいのか当初は困りました。中間のインスト部分の南国風(?)パーカッション、そこからの転調(この部分はヴォーカルにエフェクト無し)など「オッ!捻ってきた?」と思うとあっさり終わります。

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 このアルバム、他にも「I Wish You Would」、「Good Morning Little Schoolgirl」「You Can’t Judeg A Book」「Eyesight To The Blind」などの古典的楽曲の‟へんてこカヴァー”がいっぱい。続作もありませんでしたし、結局何だったんでしょうねえこのプロジェクト。

 ただし、このバンドでギターを弾いているのは、ウェットン先生と組んでKing Crimsonの名曲を多数送り出した(例えば「Starless」)Richard Palmer-James氏だったりして、プログレ消費者にはスルーし難いのがつらいところ。

 まあ、ジョン・ウェットンさんのオープン・マインドっぷりは、ケチな了見のファンを平気で置いてきぼりにするレベルですからね。以前読んだあるインタビュー記事で、知的(精緻)なキング・クリムゾンから野性的なユーライア・ヒープへの移籍(注:1970年代半ばのこと)は意外でしたとインタビュアーに問われて、「ナアに、ロック・バンドなんてどこもおんなじだヨ!」とアッケラカンと答えていた人ですから。皆も崇めよ!