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Death Penalty「Howling At The Throne Of Decadence」(『DEATH PENALTY』2014)
「ブリティッシュ・ロックの守護神」(『CARAVAN BEYOND REDEMPTION』日本語オビより)だったCathedralが『THE LAST SPIRE』を最後に解散してしまい、正統的ドゥームを聴きたい小生が途方に暮れていた(←大袈裟)頃に出た、Gaz=Garry Jennings(Gt)を擁するニューバンド。女声ヴォーカリストの歌唱も妖しく光る期待通りの一品。
だいたいバンド名からして、「Witchfinder Generalのアルバムタイトル、だよなあ?」。日本語版解説の奥野高久さんも「(これは明らかにWitchfinder Generalのデビューアルバムからとったものだ。)そうでないのだとしても、ギャズの頭の中にあのアルバムのことがなかったとは言わせない(笑)。」と書かれてて、頷いた次第。
不穏なイントロダクション「Grotesque Horizon」に続くのがこの「Howling At The Throne Of Decadence」という疾走曲。中期Black Sabbathのランニング・ナンバー風のところもある、かな。ドラムの音色など(おそらく敢えて)ちょっとこもったように仕上げてあるのもそれっぽい。テンポチェンジも絡めて、高速化するところからギターソロがかぶさるなんてのもイイ。アイオミ度の高いギターワークは、われらが和嶋慎治(人間椅子)のそれとともにいまや世界の至宝。Gaz頑張ってね。