DON'T PASS MUSIC BY

ラーズ(メタリカ)が“RIOT Fire Down Under”のTシャツ着て御父上(92)と写真に納まってるのが超クール。

ロックンロール青果店(1)

 前回でようやく30回に及んだ“時代の産物……”(2017-2019版)が終わりました。

 次なる特集はどうしようかと考えた時に、以前やった「ロックンロール動物園」を思い出しました。(第29回「ロックンロール動物園・十二支編」(1)

「動物」にまつわる楽曲を――ただし、狭義のR&Rではなく、ジャズからメタルまで人力音楽はすべて包含することとして――ひたすらとり上げるというやつでしたが、ああいう風に「テーマ」を設けると私はやりやすかった。あのときは「今後は水族館とか植物園も?」などと適当なことを書いていましたね……。

 

 今次ちゃんと書くにあたって素材チェックをしてみたところ、手元にですね、“食用植物(野菜、果物)をタイトルに持つ”ナンバーってのが意外に多くあったのですよ。そこで次のテーマならばいけそうだと判断しました。題して「ロックンロール青果店」。(「八百屋」としなかったのは単にひびきの問題です。)

 

 いろいろな曲に用いられる野菜・果物もあれば、珍しいものもありますが、「一植物につき一曲」に限定してお届けしてまいります。

 

(1)人間椅子「りんごの泪」〔人間失格(1990)〕

 で、まあ最初はこれでしょう。青森が誇る果物ロック(?)。

いまやワールドクラスのHRアクトとして君臨する人間椅子の、ファーストアルバム人間失格に入っていた名曲。“♪りんご りんご りんご、 りんごの哀しみ籠の中”……。

 「デーモン」という鈴木研一さん(Ba, Vo)最初期の創作に、和嶋慎治さん(Gt, Vo)がアレンジを加え、さらに和嶋氏が詩をのせて完成したという話が伝わります。Barksというサイトに出ていた鈴木研一さんインタビュー(2015年1月)によると、“「りんごの泪」のメロディーの一部は地元で流行った曲が元ネタなんです”とも。

 

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 楽曲を聴くと……鈴木さんの重重ベース、70年代HR的なテンポチェンジ、そして和嶋さんの変幻自在ギター――HR・ポップス・三味線なんでもござれ!――と、美味しいところがいっぱい。バンド史の中で守り続けられている曲ですから、他のドラマーの方々もプレイされてますけれども、オリジナルの上館徳芳さんの重厚感あるプレイがまずベストかな。

 

 聖飢魔Ⅱ信者(自称)のわたくしが「アダムの林檎」を泣く泣くおさえて紹介したこの曲を、皆さま是非ご賞味ください。

<続く>