DON'T PASS MUSIC BY

ラーズ(メタリカ)が“RIOT Fire Down Under”のTシャツ着て御父上(92)と写真に納まってるのが超クール。

第58回「Zebra」(2)

 その後手に入れたベスト盤がこちら。

 

Zebra『IN BLACK AND WHITE:The Best of Zebra』(1998)

  1. Tell Me What You Want
  2. But No More
  3. Better Not Call
  4. Bears
  5. The La La Song
  6. Lullaby
  7. Hard Livin' Without You
  8. One More Chance (demo)
  9. Children Of The Heart (unreleased)
  10. Time
  11. Take Your Finger off My Hair (demo)
  12. Wait Until The Summer's Gone
  13. Riverside (demo)
  14. As I said Before
  15. Who's Behind the Door
  16. Your Mind's Open

<メンバー>

 Randy Jackson(Vo, Gt, Key)

 Felix Hanemann(Ba, Key.Vo)

 Guy Gelso(Dr, Perc, Vo)

 

 2・4・6・12は前回紹介のセカンド・アルバム『 NO TELLIN' LIES』1984から。

 1・5・8・11・14・15がファースト・アルバム『ZEBRA』(1983)から。ただし、8・11はデモ・ヴァージョンとのこと。

 3・7・10・16は『3.V』(1986)から。

 9・13は未発表曲(だと思います)。

 

 1「Tell Me What You Want」は彼らの代表曲の一つのようです。ランディ・ヴォーカルの個性を強調しつつも、楽曲の構造は正統的なメロディアス・ハード・ロック。5「La Song」がLed Zeppelin「The Rain Song」を意識してるのかは存じませんが、ちょっと凝った曲なのは確か。終盤結構テクニカルにも攻めます。

 8「One More Chance」(demo)は、ドラムの音が些かポコポコしてるのを除けば、完成度は高い。こういう疾走感は80年代ものじゃないと得られないし。7分半以上ある11「Take Your Fingers from My Hair」も意欲作ですが、キーボードのかぶさり方が少し単調かな。セカンド・アルバムではこの辺がもっとこなれてきます。短い14「As I Said Before」ではトリオの弾力的なリズム構築力を満喫。15「Who’s Behind the Door」はアコースティック・ギターの使い方がイイ感じです……これもジミー・ペイジにまなんだと思しいですが、うまく昇華してる。

 

 3「Better Not Call」はほどよく走るハードポップ。ランディは高音を控えめにして歌ってますね。7「Hard Livin’ Without You」はキラキラした鍵盤多めのやはり些かポップなナンバー。一方、10「Time」はLed Zeppelinの大曲を範としたようなシンフォニック・ソング。ランディのアコギ遣いはやっぱりペイジにルーツがあることがすごくわかる。3では封印してたハイトーンも活用。本ベスト盤を締めくくる16「Your Mind’s Open」は爽快なコード展開と美旋律の一曲。

 

 9「Children Of The Heart」は、ヴァースの一部で対位法的な演出が加わるなど、得意のハードポップ・ソングに一捻り加えた未発表曲。13「Riverside」(demo)もここでしか聴けない(と思われる)、アコースティック・ギターと歌だけの(ただし多重録音あり)ナンバー。前回最初に言及したRandy Jackson版「Carouselambra」(Live)の雰囲気に近いのはこれかもね。

 

 というわけで、これ一枚でもかなり満腹になってしまうのだった。

<続く>