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時代の産物を追う?〔続〕(22)

<2019年作品>

(1)Bernie Shaw & Dale Collins『TOO MUCH INFORMATION』(UK)

 現Uriah HeepのヴォーカリストBernie Shawと、Dale Collinsとの双頭ユニット。専門店で見かけるまで、こんなことをやってるとは知りませんでした。

 

  1. So Many Times
  2. Alone
  3. Here we go
  4. Too Much Information
  5. Sad Song
  6. Hey Jimi
  7. Just A Little Bit
  8. Rock On

<メンバー>

 Bernie Shaw(Vo)

 Dale Collins(Gt, Ba, Key)

 Don Restall(Dr)

 Jason Gardenits(Piano)

 他


         

 バーニー・ショウは現行Uriah Heepを支える名シンガー。初代のDavid Byronや二代目のJohn Lawtonなんかとはタイプが違って、「明るい声質」の人なので、ユーライア・ヒープではどうかと思わなくもなかったのですが……近年のオリジナル作品(『WAKE THE SLEEPER』は名作だった)を聴くに彼の個性は今のバンドには完璧にフィットしてますよね。ライヴでの安定感も素晴らしいし。

 

 他には、NHOBHM期のバンドGrand Prix『GRAND PRIX』(1980)や、Iron MaidenPraying Mantisの元メンバーで構成されたStratus『THROWING SHAPES』1984)で若き日のバーニーさんの声が聴けます。この人、少なくとも声は歳をとらないなあ。あ、Grand PrixのキーボーディストだったPhil Lanzon氏はいまやUriah HeepでMick Box(唯一のオリジナル・メンバーたるギタリスト)の片腕です。

 

 で、このアルバムは、本人の名前が入るものとしては(すなわちソロ的な作品としては)初になるんじゃないですか。双頭バンドのもう一方、Dale Collinsさんについては、すみませんがよく存じません。曲のほとんどを書き、ギター・ベース・キーボードをプレイしてるとのことですので、実質的な主宰はかれなんでしょうね。

 

 作品は、バーニーの歌声を活かした、(いい意味で)オーソドックスなロック。ハードロック、といえるものもありますが(「So Many Times」など)、全体としては歌を聴かせることに重点があり、アコースティックやバラードも少なくありません。ミドル・シャッフルの「Here We Go」あたりは、Uriah Heepではあまり聴かないタイプでおもしろいし、ピアノ中心のバラード「Sad Song」はしんみりさせます。「Hey Jimi」や「Just A Little Bit」もじっくり聴かせるようなテンポの曲ですね(後者のギターソロはシンプルだが味があるのよ)。

 

 メタル的な刺激はない作品ですが、Bernie Shawの歌のよさ(うまさ、だけじゃなくて)がじっくり味わえるという点ではわるくない。ユーライア・ヒープとあわせて楽しめば、いいんじゃないでしょうか。

<続く>