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時代の産物を追う?〔続〕(16)

こちらも2018年作品。

 

 伝説的ハードロック・バンドの情報をチェックしてたら、ジョージ紫さんが若手ロックシンガーの作品に参加してるっていうのが出てきたので探した次第。ハモンド・オルガンをジョージ紫さんが弾いてるほか、ギターとベースは現在のベーシストChrisさんが、ドラムはSex Machinegunsに居たLeonさん(ジョージ紫さんのご子息)がプレイ。ファンだったらスルー出来ないですよね。

 

(6)Lino.『WONDERLAND』(Japan)

  1. WONDERLAND
  2. Go into the Sky
  3. Uh Baby
  4. Let's Go!
  5. Destiny
  6. Poison Paradise
  7. Stronger than Yesterday
  8. 逢いたくて

<メンバー>

 Lino.(Vo)

 Chris(Gt, Ba)

 Leon(Dr)

 George Murasaki(Org)

 「lino. wonderland」の画像検索結果

 

 大仰なイントロ付きの大曲「WONDERLAND」は、やはり代表曲なんでしょうね。本アルバムの基本は「ハードロック」(70年代)だと思いますが、この曲はジャパメタ風味がありますかね。Lino.さんのヴォーカルを前面に押し出す作りの、劇的な一曲。テンポをあげた「Go into the Sky」にしても、コーラス(サビ)のところ“♪Yeah~Wow~”で突き抜けて爽な展開にするあたりの大袈裟感が(HR好きには)嬉しい。

 

 マーチング風(?)のドラムに導かれる「Uh Baby」は、ビッグなバラード。その後の「Let’s Go!」はアップテンポの学園ソング(?)。やや現代風のヘヴィリフで幕を開けハードロッキン「Destiny」。と、個々の曲はバラエティに富んでいますが、「歌」をしっかり聴かせようという狙いは明確で、歌詞がいずれも明瞭にわかるのは良いですね。

 

 「Poison Paradise」あたりは、ヴォーカルのパワー感が特に全開。むかし聴いた(アマチュアバンドで「やる」ので練習することになったもんで)Superflyを想起したりしましたね。疾走する「Stronger than Yesterday」はDeep PurpleRainbowかっていう洋風ハードロック。オルガンはジョージ紫さんでしょう。オルガン・ソロも有って、芸の細かいことに、「Double Dealing Woman」の一節を挟み込んだりされてるのね。もはやほとんどじょうたい……をLino.ワールドに引き戻すのが最後のアコースティック・バラード「逢いたくて」。

 

 このご時世に正統的ハードロック由来の音がどう受け容れられるものなのかわかりません――ただし、沖縄には独自のシーンがあって、ロックも盛んだとうかがいます――が、こうした音楽がポジションを得られるようであってほしいと思います。

<続く>