DON'T PASS MUSIC BY

"Louis XIV, finesse and force......."<Chroming Rose>

第51回「Spizzenergi」(3)

 CDも見つかった。紹介しときます。

 

Spizzenergi『SPIZZ NOT DEAD SHOCK !(1978-1988 A Decade of Spizz History)』(1996)

  1. No Room
  2. Red & Black
  3. Where’s Captain Kirk ?
  4. Spock’s Missing
  5. Soldier Soldier
  6. Mega City 3
  7. Jungle Fever
  8. Central Park
  9. Work
  10. Amnesia
  11. The Meaning
  12. Virginia Plain
  13. 6000 Crazy
  14. Cold City
  15. 1989
  16. Platform 3
  17. Solarisation(Shun)
  18. Pure Noise/Alien Language/P.F.H.
  19. On My Own
  20. Where’s Captain Kirk ?
  21. Living Is Better with Freedom
  22. Three Lions in the Sky

 

f:id:yes_outsiders:20200101132203j:plain

 ベスト盤。Spizzenergi名義になっていますが、実際は1978年のSpizzoil→1979年のSpizzenergi→1980年のAthletico Spizz80→1981年のThe Spizzles→1982年のSpizzenergi:2→1987年のSpizz→1988年のSpizzorbitまでの十年間――ユニット名を毎年変えてんのがイカレてる――のキャリアの中から、選び抜かれた(のかどうか知らん)楽曲で構成。というか、私が駆けずり回ってもこれしか手に入らなんだ。

 

 時代順に申しますと一番古いのが(13)(15)、次いで(14)(16)(17)。Spizzoil名義で、Spizz(Vo)+Pete Petrol(Gt)+Frank Guest(Perc)によるもの。(13)「6000 Crazy」が記念すべきファーストシングルということになりますな。例の“で・れ・れ・だー・だー”リフですよ。ギターとヴォーカルだけ(途中に妙なSEみたいのが入るが)の強引な一曲でございます。その裏面かな、(15)「1989」もリフと歌メロが連動する変な曲。

 

 これらに比べると、(14)「Cold City」は、パーカッションも加わって聴きやすく……なってねえな。なんか唐突な展開やら変なビーム音やらで混乱させられるんです。(16)「Platform 3」も同様のスタイルだけど、リフの醸し出す疾走感は悪くない……といえなくもない……かも。(17)「Solarisation(Shun)」はこれまでで最も実験的な雰囲気かも。サイレン音を模してんのかなっていうリフに、ポンツクいってるパーカッション、あやしい呪文みたいなヴォイス。たぶん、たぶんですけど、何かSF的な世界観を表現してるんじゃないですかね。ついて行きづらい世界ですが。(18)「Pure Noise/Alien Language/P.F.H.」はBBC音源らしいんですが、1978年というクレジットがあるのでSpizzoil時代かと思われます。これは一層奇っ怪なサウンド

 

 次のブロックが、1979年のSpizzenergi時代。ここにあのヒット曲(?)(3)「Where’s Captain Kirk ?」が生まれます。Spizz(Vo)+Jim Solar(Ba)+Pete Petrol(Gt)+Dave Scott(Gt)+Mark Coalfield(Key)+Brian Benzine(Dr)。他に、(5)「Soldier Soldier」、(10)「Amnesia」、(12)「Virginia Plain」も同時期の作品。Peteも引き続き参加してますが、楽曲のクレジットを見るに、Coalfield氏の貢献が大きいと見た。

 

「Where’s Captain Kirk ?」は、Spizz作品でなんか一曲だけ、っていうならコレを聴けっていう楽曲ですが、Spizzoil時代と比べるとだいぶ整合的なロックソングになってます。キメごとにドラムが立ち止まるのが個人的に好き。みなさんもぜひどうぞ。

 

 「Soldier Soldier」は、以前ご紹介のライヴでもやっていた曲ですが、キーボードがかなり活躍する曲。「Amnesia」は、ギターが主導するリフロックでまずまずの疾走感。“ダンダカダン!”っていうドラムもよい。「Virginia  Plain」はRoxy Musicのカヴァー。私はなんと、本家より前にコッチを聴いちゃいました。ブライアン、ごめんなさい。オリジナルもちょいと不思議な曲ではありますが、彼らもMark Coalfieldの鍵盤を中心に(但しスピードはアップ)頑張ります。

 

 「Red & Black」はもとはSpizzoilの曲ですが、本コンピには1979年のBBCヴァージョンが入ってます。鍵盤がしっかり入っているので、oil時代でないのは確か。最初期の怪しい楽曲ではありますが、鍵盤と太鼓が入るだけでこんなに整合的になるかね。意外にも聴きやすいのです。

 

<続く>