Narita関連アーティストについては――質・量ともに意外に豊富なので――別の機会に。Narita名義で発表された曲は上記ですべてですが、一つだけ例外がありました。ファーストアルバムを出したSharkというレーベルのサンプラーCD。
Various Artists『NOTHING IS … THAN A SHARK』(1992)*[ ]内は演奏者
- Human Combustion [Thanatos]
- Melancholia [Antidote]
- Mass Termination [Osiris]
- Monsters [Hämmer]
- No Light (At The End…) [Channel Zero]
- Don’t Leave Me This Way [Narita]
- Wolves At The Door [Phantom]
- Katharine, Katharine [???????]
我らがNaritaからは「Don’t Leave Me This Way」が収録されています。ただし、あの曲は3分50秒程度なのに、このヴァージョンは6分50秒となっている。何故だ?と思って聴くと、最初に、クレジットには無い「Ivory Gates」がフル収録されてから「Don’t~」になるのね。あまり細かいことはわからないんですが、ミックスもちょっと違うんじゃないかな。こっちの方がリードギターとかバスドラがクリアに聴こえる気がする。
本体「Don’t Leave Me This Way」は、アルバム・ヴァージョンとギタートラックが異なる(気がする)。イントロ・ギターが単層だし。ソロや歌なんかは同じようだが……微妙ですね、「ヴァージョン違いだぜ」っていうほどでもないようだし。デモ・ヴァージョンということもあるかもしれないが。こういうの、プロデューサーが説明してほしい。
このSharkコンピのプロデューサーUlrich Pösselt氏は、私の中ではRageやAxel Rudi Pellの制作人なんですが。特にAxelの初期作好きな私は、恩恵を被っていることになるかな。
なお、このアルバムの他の登場人物たちは、オランダのThanatos(デス・スラッシュメタル)、フィンランドのAntidote(スラッシュ・パワーメタル)、オランダのOsiris(パワー・スピードメタル)、ポーランドのHämmer(スラッシュ・スピードメタル)、ベルギーのChannel Zero(スラッシュ・スピードメタル)、アメリカのPhantom(パワー・スピードメタル)。ほとんどはもはや存在していないバンドですが、コレで聴くとどこもそれなりに光るところはありますね。メタリカに影響受けたんだなあとか、スレイヤーが好きに違いないとか、アンスラックス派とは渋い、とかルーツが見えやすいのはご愛敬としてもね。
最後の「Katharine, Katharine」は、クレジットが秘されているので、何者の演奏かは不明。原曲はSteinwolkeというアーティストのものだそうです。シンセがまぶされた妙にダンサブルな曲。お遊びにしてはマジな演奏。
<完>