DON'T PASS MUSIC BY

"There is no wrong or right, and nobody's talking to anyone......"<Love Sculpture>

どんぱす今日の御膳164

164

Nicky Hopkins & His Whistling Piano「Mr. Pleasant」(Various Artists『KINKED !:Kinks Songs & Sessions 1964-1971』2016)

 

 キンクスの「Mr. Pleasant」(1967年のシングル)には、英国ロック界のスーパーSession Manニッキー・ホプキンズがピアノで参加しておりました。同曲でも転がりまくるピアノ・プレイは輝いておりましたが、まさかの「セルフ・カヴァー」が存在した。……って、よく調べたら、同年(1967)の内にShel Talmyの仕掛けでポリドールからシングルで出てたのか。60年代英国ロック界のナンデモアリ振りは凄え。

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 Nicky Hopkins & His Whistling Pianoのヴァージョンは、インストゥルメンタルになっておりまして、それだけピアノの妙技が味わいやすくなりました。ニューオーリンズのピアノR&B風味か。Nickyのセンスも素晴らしいが、原作者Ray Davies(当時23歳!)の曲作り力はやはり神懸っていましたなあ。

どんぱす今日の御膳163

163

Chakra Static「Guitar Wizard」(Various Artists『GOA 2001:Best of Psychedelic Trance』2001)

 

 「サイケデリック・トランスってなんぞ?」状態の小生が、レコード店のお得セールでゲットしたコンピ(4枚組)に入っていたのです……

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 「Guitar Wizard」なんていうタイトルだから、少しはギター音楽っぽいのかと思ったら全然そんなこたあねえ。ピコピコ・ポクポク電子音のトランス・ミュージック。これでも、若い時分に比べればこういう音楽が面白がれるようになったつもりですが、味わい所は奈辺に?

 

 Chakra Staticなるぜーんぜん知らない御方の曲。少しは勉強しようと調べてみたら、Jake Stephensonさん(1962-2005)という方のプロジェクトなる由。「ゴア・トランス」っていうジャンルがあるんだそうですね。知らないことばかりだ……

どんぱす今日の御膳162

162

The Beach Boys「Your Song」(Various Artists『THE FILLMORE EAST LAST 3 NITES』2016)

 

 不勉強で、こんなのがあるなんて知らなかった。ビーチ・ボーイズElton John「Your Song」をやってる。最初はヴォーカルとピアノだけなので、余興的なのかと思ったら、途中からホーン入りフルバンドによる豪華版作品に。バッキングもそうですが、朗々と歌い上げちゃったりして、オリジナルよりも米国音楽風に味付け。

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 Bill Graham氏が主宰したアメリカの名コンサート場Fillmore East(1968-71)が、クローズするにあたって行ったスペシャル・ライヴ。その模様をとらえたライヴ・アルバムに入っております。他には、Albert KingJ. Geils BandEdgar Winter’s White TrashMountainCountry Joe McDonaldThe Allman Brothersのパフォーマンスを収録。

どんぱす今日の御膳161

161

Hollywood Brats「I Need You」『DIRTY WATER:The Birth of Punk Attitude Disc2』(2010)

 

 いわゆるパンクの“前夜”(1971-74)に活動した英国のバンドによる、The Kinksの隠れ名曲(?)「I Need You」のカヴァー。なんでもThe WhoKeith Moon(ムーニー)ちゃんがこのバンドを絶賛してたとか。さぞかしイカれたパフォーマンスをしてたんでしょうなあ……

 

 演奏は、原作に忠実で少しだけ性急。オリジナルでもDave Daviesがブチ切れ気味のギターソロを弾いてましたが、こっちもそのアティテュードを継承してます。曲の終わりに“で・れ・れ・れ!”っと「You Really Got Me」のリフで締めるのは彼らなりのキンクス・トリビュートと見た。(私は上記のコンピで聴きましたが、初出はハリウッド・ブラッツ1984年のシングル〔バンド終結後に出したモノ〕みたいです。)

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 この曲の秀逸なバリエーションとしては、元The Blue Hearts真島昌利うな重」(1991)がありますな。オリジナルと同じくひっそりとシングルB面に入れるあたりはマニアの仕業。こういう“翻訳”もありかと思ったわ……

どんぱす今日の御膳160

160

Brian Hopper & Hugh Hopper「That’s Alright Mama」(『CANTERBURIED SOUNDS Disc3』2013)

 

 エルヴィスのデビュー曲(「That’s All Right Mama」)として有名なR&Bクラシックを、ホッパー・ブラザーズ(そんな団体名は無い……)がカヴァー。お遊びなのかマジなのか、ヘロヘロの演奏が聴けます。以前、この辺のカンタベリー人脈による「You Really Got Me」をご紹介しました(第36回「You Really Got Me大特集」(6))が、アレでもリズム感はちょっとおかしかったわ。

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 察するにこの辺の人たち、アメリカン・ミュージックを解釈するにはリズム感があまりに異質(ことばをえらんでいるが)だったのでは。それがサイケを通過して新時代プログレを作っていくんだから、おもしろいといやあおもしろいやね。